2021/05/04 11:20










中国大陸の西に国を構えていた秦の始皇帝は紀元前219年、趙、魏、韓、楚、燕、斉(セイと読んでね!サイじゃないから)を制圧し中華統一を果たします。ここに秦の大国が誕生し、それまで各国で各々使われていた文字も統一します。

役人に印が与えられますが、多くの低級役人には夥しい量の印が必要でした。そこで、タガネを使って直接彫りつける「鑿印(サクイン)」の方法が多く取り入れられます。縦長の掲出の様な「日字界格」が最大の特徴です!

その縦長の印は半通印とも呼ばれ、出土物も多く、貴重な資料が近年多く出土しています。

その秦人の職人たちの技を採り入れて制作しているのですが、最先端の資料は字書ではなく、大陸の研究機関のネット情報が有力です。

その最前線の資料を元に我々は研究して印に取り組んでいるのです。


秦の半通印には大らかで豊かな発想を感じます。

具体的にどういうふうに分析するかということは篆刻百話にて。