2021/03/23 23:13
篆刻を専門として活動しており、依頼も多く頂き、且つ、作品も頒布して生きています。
「売印生活」「売印行為」というと、いかにも「売名行為」みたいなネガティブなイメージも有るかも知れません。
しかし、事実として、清末民国期の篆刻家は「売芸生活」をして活躍し、歴史に名を残した作家が存在します。呉譲之、趙之謙、徐三庚、呉昌碩、斉白石(セイハクセキと読んでくださいね、サイじゃなくて)、等は芸壇のスター的存在でした。
僕は果たしてどうなるのか分かりませんが、チャレンジしなければ後悔すると思っています。なぜなら、学生時代から素晴らしい先生方の惜しみ無い教育を受けたからです。大学からお金を出して貰って中国にまで留学し、本格的に書画篆刻学んだ経験を生かさねば先生に申し訳が立ちません。
掲出の印は売ってしまいまして、印屏には掲載できませんでした。実は、「8時だよ全印集合」の課題で製作した印は出来るだけ手元に残すつもりでした。しかし、時には御希望の方にお譲りしたり、展示会で発表した際にお求め頂いたりして、少し手放しました。それには後悔は微塵も有りません。それが、印にとっても一番良いし、大事にして使ってくださるのは幸せなことですから。
あと、もう一つ思いがあり、その印を越えていこうと考えてます。更に再刻して発展させるのです。時には売り、その上を目指したいと思ってます。今夜、掲出のこの印は再刻しました!明日にでもインスタグラムにて公開しようと思います。ほぼ同じ構成で自分なりの発展を入れたつもりです!
